伊勢の強制わいせつ致傷 被告男に懲役8年判決 津地裁・裁判員裁判 三重

三重県伊勢市内の路上を歩いていた少女=当時(16)=車内に監禁し、わいせつ行為をしてけがを負わせたなどとして、強制わいせつ致傷やわいせつ略取、監禁などの罪に問われた、伊勢市御薗町小林、無職室岡浩義被告(45)の裁判員裁判で、津地裁(田中伸一裁判長)は31日、「同種事案と比べても重く反省の態度が見られない」として、懲役8年(求刑・懲役9年)の判決を言い渡した。

田中裁判長は判決理由で、争点となっていた犯人性の有無について、被害者の目撃証言や遺留物のDNA鑑定結果を証拠認定し、「被告人以外が犯人である可能性は考え難く、犯人でないとしたならば合理的説明することができないか、少なくとも説明が極めて困難と言え、合理的な疑いの入る余地はない」として、弁護側の無罪主張を退けた。

また公務執行妨害と傷害事件については、「置かれた状況を把握し、考える能力がなければ行い得ない言動を取っている。弁識能力や行動制御能力の不足をうかがわせる事情は認められず、完全責任能力を有していた」として、弁護側の主張する睡眠薬服用の影響を否定。「態様は悪質で被害結果も重大。同種前科から出所後わずか1年強での犯行は相当厳しい非難を免れない」と結論付けた。

判決によると、室岡被告は平成29年1月27日夜、伊勢市内の路上で少女を車に監禁してわいせつ行為をし、顔や頭を殴打して頭部外傷による全治約2週間のけがを負わせた。また4月16日未明、伊勢署内留置保護室で自傷行為に及び、制止しようとした男性警部=当時(51)=に頭突きして鼻骨骨折による全治2週間のけがを負わせた。