三重県 児童虐待相談が1670件 昨年度、27.5%増で最多

三重県は31日、平成29年度中の児童虐待相談が、前年度比27・5%(360件)増の1670件だったと発表した。統計を取り始めた2年度以降で最多。配偶者間での暴力を児童への心理的虐待として通告する事例が増えたことなどが理由とみられる。

3年連続で増加。内訳は暴言などの心理的虐待が最も多く、前年度比176件増の678件だった。身体的虐待は542件(93件増)、保護の怠慢や拒否(ネグレクト)は421件(84件増)、性的虐待は29件(7件増)だった。

いずれの児童相談所でも前年度の相談件数を上回った。北勢児童相談所が最も多く、215件増の968件。中勢児童相談所の350件、伊賀児童相談所の149件、南勢志摩児童相談所の125件、紀州児童相談所の78件と続いた。

県に虐待を通告した組織としては、警察が214件増の352件と大幅に増加。市町の機関が43件増の686件、近隣・知人が5件減の171件、学校が57件増の158件、県の機関からが14件増の98件などだった。

相談のうち、虐待の加害者は実母の約900件が最多。実父は約600件、継父・義父は約90件だった。被害者は未就学児が全体の約半数を占めた。虐待を受けるなどした児童を一時保護したケースは845件で、前年度より40件ほど増加している。

県子育て支援課は虐待の相談が増えた理由について「警察庁の通達や県との申し合わせを受けた警察が積極的に虐待を通告している。配偶者への暴力がある家の児童を心理的虐待の被害者として通告する事例が増えていることも理由と考えられる」としている。