世界カワウソの日PR 伊勢シーパラでイベント 三重

【「世界カワウソの日」をPRするきらり(右)とひらり=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】カワウソの保護活動に取り組む「国際カワウソ保護(生存)基金」(英国)が制定する「世界カワウソの日」の30日、2種6頭のカワウソを飼育する三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」は、来館者にカワウソの危機的状況や同館の取り組みを知ってもらおうと、双子のツメナシカワウソ「きらり」と「ひらり」が参加するPRイベントを開いた。

世界カワウソの日(毎年5月最終水曜日)は、絶滅の危機にある野生のカワウソ類の現状や、飼育園館の取り組みの周知が目的で、世界各地の施設で啓発活動が行われる。

同館が飼育するツメナシカワウソ(4頭)は準絶滅危惧種に指定されていて、国内でも飼育数が少なく同館を含む3園館で7頭のみ。平成3年から飼育を始め、種の保存の研究の一環として繁殖活動に取り組む。同5年には国内初の繁殖に成功し、現在まで計3回の繁殖に成功。きらりとひらりは日本で初めて授乳期からの人工保育を行い、今年4月に1歳を迎えた。

イベントでは来館者が見守る中、2頭が飼育員と一緒に散歩をしたり、手作りパネルの前で記念撮影をしたりして、世界カワウソの日のPRにひと役買った。

飼育員の小野田忍さん(42)は「伊勢シーパラダイスのかわいいカワウソたちをきっかけに、野生のカワウソの危機的状況を知ってほしい。動物たちが絶滅していく背景には必ず人間の存在があるので、私たちも生態系の中の一員だということを考えてもらえれば」と話した。

同イベントは6月3日まで開催。午後0時半から、所要時間は約10分。