三重県 「ダムカード」費用ネットで寄付募る 目標額40万円、来月から

【三重県がクラウドファンディングで印刷費を募る「ダムカード」】

三重県は29日、宮川ダム(大台町)と君ケ野ダム(津市)で配布している「ダムカード」の印刷費を、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングで賄うと発表した。「かつてなく厳しい」とされる財政難でも、人気のダムカードの発行を続けるため。ダムカードの予算をクラウドファンディングで賄う自治体は全国初。目標額は40万円で、6月1日から9月30日まで受け付ける。

ダムカードは、ダムの建設に理解を得ることなどを目的に、国が平成19年度から無料で配布を開始。テレホンカードより少し大きいサイズで、表面にはダムの写真、裏面にはダムの構造や貯水量などを掲載している。

現在では、水資源機構や自治体、電力会社といったダムの管理者が全国のダムで約650種類のカードを配布。県も20年度から君ケ野ダムで配布を始め、企業庁を含めて6カ所のダムで扱っている。

全国のダムカードを熱心に集める人が現れるなど、人気は上々という。県はこれまで、君ケ野ダムで約9200枚、宮川ダムで約5300枚を配布。在庫がなくなるたびにカードを印刷してきた。

君ケ野ダムと宮川ダムのカードは年内にも在庫がなくなる見通し。ただ、財政難に直面する県では啓発物などの費用も削減されているため、クラウドファンディングで外部から予算を調達することにした。

目標額はそれぞれのダムで20万円。目標に達すれば各6千―7千枚を印刷できる。県の担当者は「財政が厳しい中でも、人気のダムカードを発行し続けるため、多くの人に協力していただきたい」と話している。

寄付をした人はカードに採用したい写真を3枚の中から選んで投票できる。「ダムカードは現地を訪れた人に限って配布する」(防災砂防課)という原則に基づき、カードの郵送はしない。

寄付は千円以上の千円単位で受け付ける。県のホームページで申し込み、クレジットカードやコンビニエンスストアなどで支払う。問い合わせは防災砂防課=電話059(224)2730=へ。