困りごと、地域共有 高齢化進む津・榊原地区 見守り会議で意見交換 三重

【菅井教授(左奥)の話を聞く出席者=津市榊原町で】

【津】高齢化が進む三重県津市榊原地区の地域づくりを考える「榊原暮らしを支える見守り会議」(榊原地区社会福祉協議会と市社会福祉協議会主催)が28日、同市榊原町の市立榊原小学校であった。地域福祉の専門家による講演や地区別の意見交換があり、6自治区から約50人が参加した。

同会議は町内で独居高齢者が孤独死したのをきっかけに平成19年に活動を開始。各自治区で見守りチームを作り月2回、70歳以上の独居家庭を巡回している。毎月地区社協に報告するほか年2回の会議で情報を共有し3年に一度専門家を招いており、この日は広島文教女子大学人間福祉学科の菅井直也教授が話した。

菅井教授は、要援護者の人間関係やかかりつけ医を地図上に線で結んで可視化する地図づくりを提唱。地図の意義を「生活課題を明らかにし近所での解決方法を導き出す出発点」と述べ、防災の視点からも重要だとした。

自治区ごとの意見交換では「一人暮らしだけでなく老老家庭も気をつける必要がある」「コミュニティーバスの停留所をもっと細かく止まって」「庭の雑草のせん定に苦労している」などの声が上がった。

現在榊原地区に住む1622人のうち65歳以上は702人で高齢化率は約43%。同会議が発足した11年前当時の36%から大きく増加している。山川悦郎・榊原地区社協会長(69)は「皆で会議を重ねて意識を高め安心して暮らせる見守りの町榊原を作りたい」と話した。