「お木曳」継承へ町内曳 伊勢・浦口町、住民ら「エンヤの声」 三重

【「エンヤ、エンヤ」の声を響かせ奉曳車を引く参加者ら=伊勢市浦口町で】

【伊勢】20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮で御用材を神域に運び入れる「お木曳行事」に向け、三重県伊勢市浦口町の住民らが保存会(西山茂会長)を結成し、同行事に欠かすことのできない奉曳車の組み立てや荷締め、木遣りなど伝統の継承に取り組んでいる。20日の町内曳では新たに制作した手踊りを披露し、住民ら約350人が本番さながらに奉曳車を引いた。

同会は平成27年に発足。次回まで期間があるため、経験者が次世代に伝統技術をつなごうと町内曳を企画。浦口音頭を作曲して手踊りを考案し、荷締めや木遣りの練習会を開き、資金集めのため役員が廃品回収をして継承活動に力を入れる。

午前7時から保存会車部と青年団が中心となって奉曳車の組み立てや飾り付け、材木の荷締めなどを準備し、午後から町内曳がスタート。安藝博世話人代表は「浦口町民の連携や横のつながりを大事に、一から勉強し直す気持ちでやりたい」とあいさつした。

法被に鉢巻き姿の女性らが手踊りを披露し、子どもらが勇壮な木遣り唄を響かせた。参加者らは奉曳車の2本の綱を持ち、「エンヤ、エンヤ」と掛け声を上げながら約1キロのコースを3時間かけて練り歩いた。