
【鳥羽】鳥羽水族館が飼育する雌のバイカルアザラシ「ナターシャ」が17日、入館から37周年を迎えた。国内最高齢で長期飼育の日本記録を更新中。水族館は記念に大好物のアユを贈った。
バイカルアザラシはロシアのバイカル湖だけに生息し、世界で唯一淡水で生活するアザラシ。ナターシャは昭和56年5月17日に入館し、推定37歳。大病を患ったこともあったが、今でも体力の衰えはみられず、バイカルアザラシを飼育する国内十園館で最高齢という。
この日は、午前と午後の2回、大勢の子どもらが見守る中、飼育員がアユを3匹ずつ贈った。ナターシャは人に置き換えると50―60歳とされ、担当者は「30年以上の付き合いになるが、若々しさにはいつも感心する」と話している。