議長に前田氏、無効票17 三重県議会正副議長選

【記者会見で就任の抱負を述べる前田議長(左)と前野副議長=県議会議事堂で】

 

県議会は18日の本会議で正副議長選を実施し、議長に前田剛志議員(58)(新政みえ、五期、津市選出)、副議長選には前野和美議員(69)(自民党県議団、四期、津市)を選んだ。任期は来春の次回県議選まで。県議会の定数増に賛成した前田氏に反発する議員らが17の無効票を投じた。「議長は前田氏、副議長は前野氏」の「既定路線」に合意した会派からも、一部の議員が無効票を投じたとみられる。

議会事務局によると、議長選では前田氏が31票を獲得し、無効票が17に上った。議長選の無効票としては平成に入って二番目に多く、現在の定数となってからは最多。議会事務局は、無効票が白票だったかどうかを明らかにしていない。

正副議長選を巡っては、定数増の条例案に反発した議員らの一部が、条例案に賛成した前田氏への対抗馬を擁立しようと画策する動きもあったが、会派間の合意に至らず擁立を見送った。このため、正副議長選は昨年に続いて信任投票となった。

関係者によると、前田氏への無効票は、定数増に反対する少数会派の議員らが投じた。また、第二会派の自民党県議団も、「既定路線」に沿って前野氏に投票する議員らと、定数増に賛成した前田氏に反発して無効票を投じた議員らに割れたとみられる。

副議長選では、前野氏が41票を獲得。六の無効票があり、立候補していない西場信行議員(自民党、多気郡、九期)にも一票が寄せられた。代表者会議に少数会派を加えるよう求めた共産党に対する前野氏の発言が反発を受けたことなどが影響したとみられる。

選挙後に県議会議事堂で記者会見した前田氏は、17の無効票について「白票だと思われる。私の思いを十分に理解、納得してもらえていないのだろう。白票の重みを感じながら皆さんの意見を聞かせてもらい、議会をまとめたい」と述べた。

前野氏は「会派が増えたことで、調整に要する時間が非常に多く掛かると思う。積極的に関わっていきたい」と抱負を述べた。広報広聴会議の座長を務める立場としては「スマートフォンやタブレットを活用した情報発信に取り組みたい」と語った。

前田氏は中部電力労組出身。津市議を経て11年4月の県議選に初当選。監査委員や予算決算常任委員会の委員長などを務め、25年には、議員定数などを検討する選挙区調査特別委の委員長に就任。同年5月から一年間、副議長を務めた。県立津工業高卒。

前野氏は農業を営み、旧久居市議を経て、平成15年4月の県議選に初当選。産業振興調査特別委員長や県土整備企業常任委員長、監査委員などを務めた後、24年5月から一年間、四日市港管理組合議会の議長に就任した。県立久居農林高卒。