伊勢市総合計画パブコメ結果 「郷土愛」明記支持が56% 三重

【伊勢市総合計画審議会の教育分野の記述を巡り、パブリックコメントで寄せられた市民からの意見について議論する委員ら=同市岩渕1丁目で】

【伊勢】三重県伊勢市は15日、同市岩渕一丁目のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で開いた市総合計画審議会で、市総合計画の記述を巡る市民への意見公募の結果を報告した。郷土愛を盛り込む審議会案を支持する意見が56%を占めたが、「多数決で決めるわけではない」とし、審議会案を受け入れない考えを示した。

意見公募は4月2日から5月1日まで受け付け、過去2番目に多い108件が寄せられ、教育分野が84件を占めた。

審議会は「学校教育の取り組み方針」の冒頭に「郷土を愛し」、伝統文化の保存継承の対象に「伊勢神宮関係の行事など」と加えるよう求めたが、市や市教委は「既に学校で郷土教育は行っている」「伊勢神宮に特化する必要はない」としている。

市は両案を併記する異例の形で意見公募を実施。「伊勢で生まれ育った子供が伊勢神宮について学ぶことは郷土教育として必要」「郷土を愛することは(中略)学校で先生が子どもに押しつけるものではない」などの声が寄せられた。

策定中の同計画は平成30年度から4年間に取り組む事業や政策の方向性を示す。6月議会までにまとめる。

鈴木健一市長は16日の定例会見で「市民の意見は尊重するが、多数決で決めるのではなく、総合的に考えて判断したい」と話している。