シートベルト着用率、全国ワースト返上へ 三重県警が「ベルカチャ運動」

【ドライブインの利用者(右)にシートベルトの着用を呼び掛ける警察官ら=伊賀市大内で】

全国の都道府県と比べて特に低い三重県内のシートベルト着用率を向上させようと、県警などは11日、伊賀市大内の忍者ドライブインで、シートベルトの着用に特化した啓発を実施した。子どもたちにも親しんでもらえるよう、シートベルトの着用を「ベルカチャ」と命名。警察官ら約40人が利用者に着用を呼び掛けたほか、シートベルトをしていない運転手を摘発した。

全国の都道府県警が昨年10月に実施した調査によると、県内ドライバーのシートベルト着用率は一般道で97・0%と、大阪府の95・1%、沖縄県の95・9%に次いで全国ワースト3。高速道路や自動車専用道路では全国ワースト1の97・4%だった。

県警によると、この状況は長年にわたって変っていない。全国調査が始まった平成14年以降、県内ドライバーの一般道でのシートベルト着用率は、全国平均を下回り続けている。高速道路と自動車専用道路の着用率も、過去9年間で全国平均を下回っている。

一般道での着用率が低い理由は「分からないが、交通安全に対する県民の意識は低い」と高速隊の担当者。高速道路や自動車専用道路の着用率が低い理由は、伊賀地域の生活道路として使われる名阪国道に対する安全意識の低さが考えられるという。

このため、高速隊はシートベルトの着用に特化して啓発することを決定。高速隊や交通機動隊、伊賀署の警察官らがチラシを配り、交通安全協会の職員らは忍者姿で啓発品を配布。午前中の約1時間で、シートベルトを着用せずに付近を走行した4人を摘発した。

また、高速隊は子どもたちにも親しみを持ってもらえるよう、今後はシートベルトを着用することを「ベルカチャ」と呼ぶことにした。この日の啓発では「ベルカチャ運動」と書かれた看板を掲げ、警察官らが「ベルカチャお願いします」と呼び掛けていた。

伊賀署の梶田充代交通課長は「県内ではシートベルトをしていないドライバーによる事故が後を絶たない」と指摘。「シートベルトは事故の際に体を守ってくれる。着用すれば気持ちも引き締まる。全席での着用を徹底してほしい」と話していた。