免許証偽造し公用車運転 伊賀市次長を容疑で逮捕 三重

運転免許証を偽造して公用車を運転したとして、三重県の津署は9日、有印公文書偽造と道交法違反(無免許運転)の疑いで、伊賀市三田の市財務部次長入本理容疑者(55)を逮捕した。原付限定の免許証に「中型」と書いた紙を貼っていたといい、過去三年間で少なくとも9回にわたって公用車を無免許で運転していた。

逮捕容疑は平成26年ごろ、職場で免許証を偽造。今年2月13日午前9時半ごろ、同市緑ケ丘東町の市道で、市のワゴン車を無免許運転した疑い。免許証を偽造したことは認めつつも「遊び心だった」と犯意を否認。無免許運転は認めているという。

同署などによると、入本容疑者は11年に免許を失効。19年に取得した原付だけの免許証に「中型」と書いた紙を貼り付けていた。4月1日、免許証の更新で運転免許センター(津市)を訪れた際、職員が細工に気付いて同署に通報した。

同署が9日、入本容疑者に任意同行を求めて逮捕。同日、市役所を家宅捜索し、公用車の運転日誌や偽造に使ったとみられるハサミなどを押収した。日誌には、入本容疑者が市消防本部に向かうために公用車を運転したことなどが記録されていた。

入本容疑者は昭和60年4月に市職員となり、人事課長や総務部次長などを経て昨年4月から現職。入本容疑者は逮捕前、市の聞き取りに「免許の更新を忘れていた。仕事が忙しく、再取得できなかった」と話していたという。原付で通勤していた。

10日に記者会見した岡本栄市長は「職員が社会規範を守れず、市民に恥ずかしい思いをさせて遺憾に思う」と述べた。市は通勤や公務で車を使う職員らを対象に、運転免許の種別や更新の状況を確認する方針。「捜査状況を見守り厳正に処分する」としている。