半泥子の千歳山荘紹介 津松菱 建築資料、三重県内作家の茶陶展示

【杉戸の障屏画の前であいさつする園田会長=津市東丸之内の津松菱6階で】

【津】三重県津市出身の実業家で陶芸家の川喜田半泥子(明治11年―昭和38年)が大正時代を過ごした千歳山荘の関連資料と県内陶芸家の作品を合わせて紹介する展示が9日、同市東丸之内の津松菱6階で始まった。同山荘で使っていたふすまや杉戸の障屏画、紹介パネル約30点と、県内の陶芸家30人の茶わん30点を展示している。14日まで。入場無料。

同山荘は半泥子が津市の千歳山に大正4年に構えた。海軍に寄贈されて約40年間、鈴鹿市内にあった。昭和60年に取り壊し、現在は奈良県内の団体が部材を保管し、市民団体「半泥子と千歳山の文化遺産を継承する会」(園田幸男会長、156人)が津市の文化振興につなげようと復元を目指している。

本展は昨年6月に県立博物館で展示した建築資料に加え、半泥子が茶の湯を極めるため始めた陶芸にちなみ県内陶芸家の茶わんを出品。初日のセレモニーでは会員で元三重大学教授の菅原洋一氏(65)らが同山荘について話した。

園田会長(84)は「半泥子は今年生誕140年。10年後の150年に館を復元できるよう多くの人に知ってもらいたい」と来場を呼び掛けた。

期間中茶席を設ける(1人500円)。12、13日のいずれも午後2時から、菅原氏らのギャラリートークがある。問い合わせは同店美術画廊=電話059(228)1780=へ。