政活費後払い先送り「残念」 舟橋三重県議会議長、任期最後の定例会見

【任期最後の記者会見に臨む舟橋議長=三重県議会議事堂で】

舟橋裕幸三重県議会議長は8日、県議会議事堂で最後の定例記者会見に臨んだ。昨年5月の就任時に表明していた通り、今月中に議長を退くと説明。公約に掲げていた政務活動費(政活費)の後払い方式が実現できなかったことは「残念だった」とし、議員定数を増やす条例案の可決は「経緯を丁寧に説明する必要がある」と述べた。一方、議会基本条例の改正などを引き合いに「改革は前進した」と強調した。

舟橋議長は、自民党などの反対で先送りとなった政務活動費(政活費)の後払い方式導入について「さまざまな意見があり、実現には至らず残念だった。それぞれの会派と話をさせてもらったが、全員の理解を得られる所まではいかなかった」と述べた。

県議会が45となる予定だった次回選挙の定数を現状維持の51に戻す条例案を可決したことには「議員一人一人の信条や信念に基づく結果だが、県民の意見も分かれている。これまでの経緯を丁寧に説明する必要がある」との認識を示した。

定数増に反発する議員らが新政みえと自民党の両会派から離脱したことは「それぞれの議員が決断した結果。議長としては見守るしかなかった」と説明。今月の役選でも新政みえから議長を輩出できるかを問われると「分からない」と述べた。

一方、議会改革は「前進した」との考えを示した。議会基本条例に危機管理条項を追加する条例改正案と「障害の有無にかかわらず誰もが共に暮らしやすい三重県づくり条例」(障害者差別解消条例)が、6月定例月会議の本会議で成立することに期待した。

同じく今月中に辞職する水谷隆副議長は「県民に分かりやすい広報活動に努めてきた」と説明。本会議の代表質問と予算決算常任委の総括質疑への手話通訳導入決定や、県民の意見を聞き取る「みえ現場de県議会」の開催など、就任時の取り組みを振り返った。

議長の任期は申し合わせで2年だが、舟橋議長は昨年5月17日の所信表明会で、自身の任期を1年に短縮すると説明。理由は「会派(新政みえ)の代表に聞いてほしい」と述べたことなどから、翌18日の投開票では舟橋議長に7つの無効票が投じられた。