伊勢の石灯籠撤去「安全を優先」 保全求める准教授に三重県知事

三重県伊勢市の道路沿いに設置された石灯籠の全撤去に対し、皇學館大現代日本社会学部の岩崎正彌准教授が「撤去は石灯籠の上部だけにすべき」と反対していることについて、鈴木英敬知事は7日のぶら下がり会見で「柱だけでも安全とは言い切れない」と指摘した。

鈴木知事は岩崎准教授からの要望書について「届いている。担当の部で精査している」としつつ「笠石だけでなく、過去には柱に車が衝突することもあった。基礎の部分が小さいことなどを考えれば、柱だけでも安全とは言い切れない」と述べた。

また、路線バスが伊勢市の県道沿いで石灯籠に接触し、歩行者が死亡した4月14日の事故を取り上げて「命より重いものはない。道路管理者としては、安全の確保を優先したい」と説明。「景観を惜しむ声があることも理解している」と述べた。

石灯籠の撤去を巡っては、岩崎准教授が「安全第一とはいえ、いかにも拙速。文化的価値を考えてほしい」と主張。撤去するのは石灯籠の上部にとどめる代わりに発泡スチロール製にすれば、全てを撤去せずとも重大な事故を防げる主張している。