天然真珠の歴史を紹介 ミキモト真珠島で企画展 三重

【天然真珠製のネックレスを見つめる女の子ら=鳥羽市鳥羽1丁目で】

【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽一丁目のミキモト真珠島で企画展「1908年の真珠採り」が開かれている。天然真珠が世界で採取されていた最後の時期に当たる20世紀初頭の真珠採りに焦点を当て、天然真珠製の宝飾品や歴史を85点で紹介している。

世界最大の天然真珠の産地だったペルシア湾などでの真珠採りを写真や漁具で説明。真珠研究書の「金字塔」とされるティファニー宝石店のジョージ・フレデリック・クンツ副社長(1856―1932)の著書「真珠の本」から写真や説明文を引用した。

天然真珠は養殖真珠に比べ小さく、小粒の真珠を束ねた留め金のないネックレスなど小ぶりの宝飾品が多い。日本のアコヤ貝や欧米の淡水二枚貝、食用としても知られるカリブ海のピング貝なども並ぶ。

1904年のオークションカタログは初めて披露。ナポレオン一世のめいマチルド皇女が所有していた真珠のネックレスが皇女の死後、現在の価格換算で約3億5千万円で落札された。

松月清郎館長は「天然真珠の歴史や宝飾品を見た後に常設展示の養殖真珠の宝飾品を見比べてもらえば違いがよく分かる」と話している。来年3月31日まで。観覧無料(真珠島への入場料は別途必要)。