鈴鹿の出土遺物140点展示 市考古博物館、1年間の発掘調査成果報告

【磐城山遺跡から出土した古墳時代後半の紡錘車=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】鈴鹿市国分町の市考古博物館の特別展示室で速報展「発掘された鈴鹿2017」が開かれている。市内8遺跡で、昨年の発掘調査で出土した縄文時代から平安時代を中心とした遺物140点を展示している。6月17日まで。

奈良時代の役所、伊勢国府跡(長者屋敷遺跡)=広瀬町、西冨田町=では新たな碁盤の目状の区画「方各地割」(ほうかくちわり)を発見。中核施設の国庁を中心に一辺約500メートルの土地を溝で区割りした仕様は地方の役所では全国的にも珍しく、国の位置づけが高いこが分かる貴重な発見という。遺構パネルと建物跡から出土した瓦を展示した。

磐城山遺跡=木田町=からは古墳時代後半の糸を紡ぐ道具「紡錘車」(ぼうすいしゃ)が出土。直径約四・一センチの石製で重りの役割をするという。

須賀遺跡=須賀1丁目=からは弥生時代の翡翠の勾玉が出土。全長約0.9センチと小さいが、穴を開けて丁寧に加工してある。弥生時代の墓が近くにあることから、葬られた子どもが装着していた可能性もある。

磐城山遺跡で7月に実施した発掘体験の様子も紹介。関連イベントとして今月19日、6月17日の各午後2時からスライド説明会を行う。紹介する遺跡はそれぞれ違う。参加無料。約90分。

同展は調査の成果報告、最新情報の発信を目的に、毎年実施している。問い合わせは同館=電話059(374)1994=へ。