川喜田半泥子の茶陶を解説 津の石水博物館

【龍泉寺学芸員(左端)の説明を聞く来場者=津市垂水の石水博物館で】

【津】津市垂水の石水博物館は2日、同館で開催中の企画展「川喜田半泥子と茶の湯の焼きもの」(7月8日まで)に合わせてギャラリートークを開催した。主任学芸員の龍泉寺由佳さん(46)が主な展示品を解説し、来場者約20人が参加した。

龍泉寺さんは半泥子の茶陶の原点となった川喜田家に伝わる茶道具から昭和十年代の千歳山窯、同20年代の廣永窯と作陶の変遷を順に解説。名品とされる粉引茶わん「雪の曙」や、古伊賀水指「破袋」に触発され作った本歌写しの「慾袋」などを紹介した。

焼成時に割れていた壷に竹筒を入れ花入れにしたり茶わんの上部がとがったままなど自由な発想の作品に「プロなら完全に失敗だが半泥子が素人だからこそ残した造形」などと述べた。

市内から訪れた女性(76)は「説明があると分かりやすく心に残っていい」と感想を話した。

期間中のギャラリートークは6月1日、7月7日のいずれも午後2時から約30分。申し込み不要だが入館料500円(学生は300円)が必要。