魚形のピザ、ネットで話題 四日市のひもの店とピザ店共同開発 神宮が縁

【魚の形をしたピザ。具材にサバの干物が使われている】

魚の形をしたピザがインターネット上で話題となっている。四日市市富双町2丁目で干物の製造や販売を手掛ける「四日市ひもの食堂」と宅配ピザの「アオキーズ・ピザ」(本社・名古屋市)が共同開発。肉厚のサバを丸ごと使用し、うま味を逃さないよう包み焼きにしているのが特長。きっかけは、両社が参加する伊勢神宮への奉納行事だった。四日市ひもの食堂は「干物の新しい食べ方を見つけた」と喜んでいる。

商品名は「およげ!さばピザくん」(2280円)。具材の中心は、肉厚で脂がのったサバの干物。四日市ひもの食堂が提供する人気商品で、食べやすいように全ての骨を取り除いている。

きっかけは、三重大の渡邊明名誉教授(経営学)が毎年10月に実施している伊勢神宮への奉納行事。渡邊教授が「意外なジャンルの組み合わせで、見たことのない商品を作ろう」と、参加者に呼び掛けた。

アオキーズ・ピザにとって、魚の干物を使ったピザの開発は初の試みだった。百を超える試作の結果、ピザの生地を重ねて包み焼きにすることで、干物のうま味を逃さず焼き上げることができたという。

生地も魚の形にして通常の円形とは差別化。目や口までピザの生地で作り込むこだわりようだ。同社の開発担当者は「ピザの箱を開けた子どもたちは、きっと感動してくれるはず」と期待する。

東海三県と静岡県のアオキーズ・ピザで4月19日に発売。反応は上々で、同社の公式ツイッターでは「面白い形」「インスタ映えする」などと、発売から一週間ほどで2000件を超えるリツイートがあった。

四日市ひもの食堂を運営する鈴木竜之介さん(27)は、自社の干物が使われた新商品を試食して「干物とピザの相性が良いとは思いもしなかった。干物に新しい食べ方があると気付かされた」と話していた。