松阪―鈴鹿33キロの遺跡発掘 30年間の調査成果披露 三重県埋蔵文化財センター、来月から公開講座

【津市河芸町の遺跡で見つかった須恵器=三重県庁で】

三重県埋蔵文化財センターは5月から来年1月まで、センターの嬉野分室(松阪市嬉野川北町)で中勢バイパスの建設を前に実施した発掘調査の結果を紹介する公開講座を開く。バイパスの建設予定地などで約30年間にわたって調査した成果を5回の講座で披露する予定。センターは「身近な道路沿いの歴史を感じてもらいたい」と来場を呼び掛けている。

調査は昭和63年に始まり、本年度中に終了する見通し。対象は中勢バイパスの建設が予定された松阪市内から鈴鹿市内まで延長33・8キロ。古墳時代から江戸時代後期にかけての69カ所で遺跡を発掘した。

津市河芸町の「西毛谷A遺跡」では古墳時代から飛鳥時代にかけて造られた7基の墓が見つかった。墓に埋葬された須恵器は保存状態が良く、全く欠けていない物もある。付近には須恵器の生産地があるため、職人らが住んでいたとみられる。

公開講座は「中勢道路に関わる遺跡の調査から」と題して開催。平成19年度から開き、年度を通じてテーマを統一するのは今回が初めて。センターは「長年にわたって広範囲で行われた調査の成果を多くの人に知ってもらいたい」としている。

1回目の講座は5月12日午後1時半から同3時まで、センターの原田恵理子さんが講師を務める。見つかった須恵器に触れることもできる。奇数月の第2土曜日に開催。申し込みは不要。問い合わせはセンター=電話0596(52)=1732へ。