報告は発覚の5時間後 特別支援学校の給食異物混入問題 三重県教委「遅い」と改善指導

【記者会見で異物混入の報告が5時間後だったことを明かす廣田教育長=三重県庁で】

三重県の廣田恵子教育長は18日の定例記者会見で、県立松阪あゆみ特別支援学校で相次いだ給食の異物混入について、県教委への報告が発覚から5時間後だったことを明らかにした。報告が「遅い」との認識を示し、改善を指導したと説明。一方、問題を受けて中止している給食室での調理を19日にも再開することを明らかにした。

同校によると、13日正午ごろ、金属製のネジ3個が給食の「豚汁」に混入しているのが発覚。16日の給食でも、ゴム手袋の破片が「わかめスープ」から見つかった。児童や生徒らに健康被害はなかった。

同校は本年度から開校し、13日が初めての給食だった。週明けの16日にも異物混入が発生したことを受け、同校は17日から給食室での調理を中止。非常用の食品やコッペパンなどを提供している。

県教委によると、13日の異物混入で県教委に連絡があったのは発覚から5時間後。報道などへの公表は約9時間後だった。同校は当時の取材に「事案への対応に時間を要した」と説明していた。

廣田教育長は二度にわたる給食の異物混入について「重く受け止め、保護者や関係者におわび申し上げる」と陳謝。(学校が)始まったばかりということは何の言い訳にもならない」と指摘した。

再発防止策を講じたにも関わらず、再び発生したことには「注意が設備などに集中したのだと思う」との見解を示した。19日に再開する給食の安全性は「保証できるほど、きちんと確認している」と語った。

同校が県教委への報告に時間を要したことには「子どもたちを無事に帰路につかせることに集中したにしても、遅すぎだった」と指摘。「全職員が危機管理の意識をきちんと持たなければならない」と述べた。