高校野球 応援団2200人超、興奮の渦 三重、4年ぶり歓喜の校歌 

【選抜野球大会初戦で日大三を下し沸き立つ三重高スタンド=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で】

全国高校野球選手権大会で準優勝した平成26年夏以来の甲子園出場の三重が、4年ぶりの校歌を響かせた。阪神甲子園球場で開催の選抜高校野球大会で29日、参加36校中最も遅い初戦を迎え、東京大会優勝の日大三を8―0で下した。三塁側アルプス席の2000人以上の応援団も総立ちで喜んだ。

大半が同校などが準備したバス24台に分乗して集まった。同校吹奏楽部の一員として打楽器を担当した松尾和哉さん(18)は今月高校を卒業。県外への進学準備の合間を縫って駆けつけた。三重中時代の4年前は部活動で来られなかった決勝を除き毎試合応援のため甲子園へ。「いつ来ても新鮮」と目を細めた。

試合は五回まで両校無得点。先発のマウンドに登った背番号10の定本拓真主将は緩急をつけた投球で無失点を続けた。毎回のように走者を背負いながら得点を許さない息子を見つめる母、洋子さん(49)は「ボール球が先行していないので調子はいい。このままで行ってもらいたい」。

均衡が破れたのは六回。1死二塁の先制機で浦口輝選手が右中間を破る適時三塁打を放ち待望の先制点を奪うとこの回さらに2点加えた。浦口選手の母、里香さん(50)は「序盤で全然打てなかったので大事な場面で打てて良かった」。

七回、この回先頭の小川尚人選手から打者一巡し5点を追加するとスタンドは興奮の渦に。定本選手が無失点で抑え切り初戦突破が決まると思い思いに喜びを表現した。野球部の仲間とハイタッチした2年生の浦川晋作君(17)は「相手は強豪だけど勝ってくれると信じていた。次の試合も応援を頑張る」と力を込めた。