三重県内総生産が過去最高 知事会見 「サミット生かせた」

【記者会見する鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は27日の定例記者会見で、平成28年度の県民経済計算速報を発表した。県内で生み出された物やサービスを金額に換算した県内総生産の実質値は前年度比1・6%増の8兆2548億円で、2年連続の増加。18年度以降で過去最高となった。鈴木知事は「28年度に開かれた伊勢志摩サミットを県民がチャンスととらえ、それぞれの分野で尽力した結果」とした。

製造業を中心にほとんどの業種で総生産額が前年度より増加。サービス業のうち宿泊・飲食サービス業は前年度比8・9%増の1901億円となった。県内総生産の名目値は1・7%増の8兆5952億円。18年度以降で2番目に高い。

一方、1人当たり県民所得は前年度比0・8%(2万9千円)減の361万1000円。25年度から300万円台を維持しているが、2年ぶりに減少した。県民所得総額は1・2%減の6兆5279億円。円高で企業の収益が悪化したことなどが要因。

鈴木知事は「伊勢志摩サミットを生かして各事業者が頑張ったおかげで年度を通して県内経済が好調だった」と評価。その上で「個人消費が伸びていないので、県民の実感と県内経済の乖離(かいり)を埋めることがこれからの課題」と述べた。