塚本氏「ブロックチェーン進む」 仮想通貨支える技術、応用に可能性 本紙政経懇話会 三重

【講演する塚本氏=津市大門の津都ホテルで】

【津】伊勢新聞政経懇話会2月例会が27日、三重県津市大門の津都ホテルであった。情報通信会社「Cryptant」(東京都)のブロックチェーン・コンサルタント塚本邦亜基氏が「『仮想通貨』の仕組みとブロックチェーンの特性」と題して講演した。

塚本氏はインターネット上の仮想通貨「ビットコイン」について「世界共通通貨として動いており、国という概念がない」と強調。「送金時間が短く、いつでも利用可能。手数料が安く、セキュリティーが強固」と利便性を挙げた一方で「値動きやすい」と指摘した。

ビットコインによる決済が世界各国で導入され始め、日本でも旅行代理店や家電量販店など多業種でビットコイン決済が始まっていると紹介。「世界には仮想通貨が200種類くらいあるが、ビットコイン以外は決済通貨として見られていない」と述べた。

ビットコインを支える技術として「ブロックチェーン」を挙げ、「取引情報を漏らさず記録し、複数のコンピューターで内容を共有する仕組み」と説明。「情報を共有する世界中のサーバーをハッキングするのは困難なため、取引内容の改ざんが難しい」と語った。

その上で、情報の改ざんが困難なブロックチェーン技術を契約書やカルテなどに応用できる可能性に言及。「全てがブロックチェーンになることはないが、ブロックチェーン化がどんどん進んでいく」と話し、大手企業からの関心も高いとした。

塚本氏はCryptantのCOO(最高執行責任者)。東京都出身。平成27年からブロックチェーン技術のコンサルティングをしている。