三重県議会代表質問 リニア東京―名古屋間 波及効果独自調査へ

三重県議会2月定例月会議は26日、中村進一議員(新政みえ、6期、伊勢市選出)と前野和美議員(自民党、4期、津市)が代表質問した。県は9年後に開業が予定されているリニア中央新幹線の東京―名古屋間が県内にもたらす効果を独自調査する考えを示した。平成30年度当初予算案に関連費用として300万円を計上している。

■中村進一議員 ― 地方一般財源増提言を
中村議員は、平成30年度当初予算案に一定の理解を示した上で、財政を安定化するため国に地方一般財源総額の増額を提言すべきと主張。鈴木知事は「全国知事会と協力して国に提言する」と述べた。

【財政健全化】
中村議員 国の地方一般財源総額を上げていかなければならない。財政健全化についての所見を。

鈴木知事 国は30年度の地方財政対策で、前年度をわずかに上回る62兆1千億円の地方一般財源総額を確保した。概算要求時点で懸念されていた地方交付税の減額と臨時財政対策債の増額は抑制されており、地方自治体からの要望に国が一定程度応えたと評価している。地方創生や防災対策、公共施設の維持管理のためには、地方一般財源総額の確保が不可欠と考え、引き続き国に提言していきたい。

【新年度予算】
中村議員 新年度予算編成に対する鈴木知事の思いを聞きたい。

鈴木知事 防災減災対策や子どもたちの未来のための取り組み、スポーツ推進に重点を置いて編成した。維持管理費の抑制と県民サービスの向上のため、県有施設の廃止や統合など必要な見直しを進める。極めて厳しい財政状況ではあるが、県民が希望を持てるよう未来志向で取り組むことが重要。これまでの成果や課題を踏まえて「幸福実感日本一の三重」の実現に向け全力で取り組む。

■前野和美議員 ― リニア開業で影響は?
県当局は、リニア中央新幹線の東京―名古屋間の先行開業による観光や産業への影響を調べると説明。調査結果をパンフレットなどにまとめて県民に公表する考えを示した。

【当初予算】
前野議員 当初予算編成では、人件費の抑制や県債管理基金の積み立て見送りといった財源不足への対応が進められた。県民サービスを維持して必要な事業の予算を確保したことに敬意を表する。当初予算に込めた思いは。

知事 厳しい財政状況でも県民に希望を持って暮らしてもらうため、子どもの安心や防災の安心などに注力し、希望を生み出す予算とした。子ども基金を設置し、企業を含めて応援できる体制を築きたい。スポーツイヤー2年目としても力を入れた。

【リニア】
前野議員 リニア中央新幹線の駅が県内にできれば、飛行場や新幹線駅のない県にとってビッグチャンス。東京―名古屋間が先行開業する効果を最大限に享受するため、平成30年度はどんなことをするのか。

鈴木地域連携部長 開業による移動時間の短縮など、波及効果を調べる。大学など高等教育機関の支援を得て、観光や産業などさまざまな分野での効果を探る。調査結果は図や表などを用いてパンフレットで示し、リニア開業に向けた県民や関係機関の機運を高めたい。まちづくり戦略計画の策定にも活用したい。