エコツーリズム大賞 「くまの体験企画」が優秀賞 観光客と住民つなぐ工夫評価 三重

【紀伊半島みる観る探検隊でガイドを務める内山さん(内山さん提供)】

【尾鷲】世界遺産の熊野古道を中心とする少数制のエコツアーやイベントを行う「くまの体験企画」(三重県尾鷲市林町)が、環境省と日本エコツーリズム協会が主催するエコツーリズム大賞の優秀賞に選ばれた。2年前の同賞特別賞に続く受賞となる。

くまの体験企画は、代表を務める内山裕紀子さん(50)が平成20年に設立した。内山さんは尾鷲市出身。熊野古道や東紀州の歴史などの情報発信を目的とした県立熊野古道センターの立ち上げなど、県や市の事業に携わる中で「地元の文化や歴史、熊野古道の魅力を発信していきたい」という思いが芽生えたという。

観光客と住民の交流を目的に始めたイベント「紀伊半島みる観る探検隊」は地元住民にもあまり知られていない道や秘境を案内するツアーを企画し、これまで67回開催するなど好評を博している。ツアーは地元の郷土史家や語り部など約20人が、ガイドスタッフとして協力している。

21日に東京都で表彰式があり、内山さんは活動内容を発表した。受賞は個人ツアーの企画を始め、古道のガイドや保全活動、地元の商品や店を旅行会社に紹介するなど、観光客の滞在時間を延ばし、住民との接点や交流人口を増やす工夫をしていることなどが評価されたという。

エコツーリズム大賞は、歴史や文化、自然を生かした優れたツアーや事業を全国に広めることを目的とし、観光振興、地域経済振興、環境保全に取り組む団体や個人を表彰している。平成17年に始まり、今年で13回目。今年は全国から50団体の応募があり、大賞1、優秀賞4、特別賞4の計9団体が受賞した。

内山さんは「関わってくれた人、助けてくれた人、皆で頂いた賞。これからも熊野古道を地域資源として活用する流れが続いていけたらいい」と話していた。