殺人罪で元組員起訴 15年前の組幹部殺害事件 三重

山口組弘道会十代目伊勢紙谷一家の乙部和彦若頭=当時(42)=が平成15年7月、三重県津市の自宅で射殺された事件で、津地検は22日、殺人と銃刀法違反の罪で、住所不定、元同組員の無職白井繁治容疑者(74)を起訴した。

起訴状などによると、白井被告は当時の別の組幹部や関係者ら七人と共謀して15年7月24日午後8時20分ごろ、津市高洲町の乙部若頭方玄関で、拳銃を使用して頭部に銃弾を2発撃ち込み、脳挫傷により殺害したとしている。

白井被告は事件後にタイに逃亡。県警は同国に入国した事実を把握し、殺人と銃刀法違反容疑で国際手配していた。タイ警察が先月10日、入管法違反(不法滞在)の疑いで逮捕し、県警は今月2日、タイから中部国際空港(愛知県常滑市)に移送された白井被告を同容疑で逮捕し、津地検に送検していた。調べに対し、容疑を概ね認めている。

同事件を巡っては、乙部若頭が当時の組長をないがしろにし、組員に暴行を振るっていたことなどに反感を募らせた当時の組幹部らが乙部若頭の殺害を計画。依頼を受けた実行役が乙部若頭を殺害したとされる。殺人罪などで7人全員の実刑が確定している。