「おかげ鯖」味わって みなみいせ商会 地元産使った3種商品化 三重

【商品化された3種類の「おかげ鯖」(後列右がしめ鯖、左が薫製、前列が鯖しゃぶ)=南伊勢町五ケ所浦のみなみいせ商会で】

【度会郡】三重県南伊勢町が昨年10月に設立した地域商社「みなみいせ商会」が町の水産資源を活用した産業振興に取り組んでいる。今回は、町内の奈屋浦漁港で水揚げされたサバを使った「おかげ鯖」を商品化。4月から、「鯖しゃぶ(2千円)」「冷燻(2400円)」「しめ鯖(2240円)」(いずれも1キロ、税別)の3種類を販売する。

同商会は、町の地域資源を生かした商品開発や雇用創出などを目的に設立。今後は、廃校になった小学校2校の給食室を水産加工場として活用し、大手外食メーカーから委託された食材の加工や、今年10月に滋賀県南草津に出店予定の飲食・物販店で販売する食材の調理加工など、さまざまな事業を展開していく。

今回は、同町のサバ漁獲量が全国でもトップクラスということを知る人が少なく、地元でもあまり食べていないことから、サバを重要な地域資源として位置づけ、町の新たな名物にしようと商品化を企画した。

調理は荘司博規さん(47)が担当。サバは急速冷凍技術により鮮度を維持し、冷凍フィレを真空パックにしていて、しゃぶしゃぶでおいしく食べられる。

薫製は火を通さず桜の香りの冷たい煙でいぶしてあり、表面は香ばしく中はしっとり。しめ鯖は身が引き締まり、ほどよく脂の乗ったサバを絶妙な酢加減と塩加減で刺身に近い食感に仕上げた。

瞬間冷凍後に、マイナス20度以下の冷凍庫で24時間以上保管するため、魚に寄生するアニサキスも死滅し、安心安全に食べられるという。

小川伸司取締役事業部長(58)は「今後の目標は販路開拓。全国のサバ好きが集まるように南伊勢町をおいしいサバ料理が食べられる町にしたい」と話した。問い合わせは同商会=電話0599(77)6995=へ。