伊勢おはらい町会議など 「伊勢招福ようかん」開発 防災と観光発信 井村屋が協力 三重

【長期保存可能な備蓄品になる土産「伊勢招福ようかん」を手にする前田会長=伊勢市役所で】

【伊勢】伊勢市の伊勢神宮内宮周辺のまちづくり団体「伊勢おはらい町会議」などは、災害備蓄品になる土産用の和菓子「伊勢招福ようかん」を作った。同会議の前田世利子会長(58)は「防災を観光という切り口で発信。単なるお土産でなく、『もしもの備えに』という思いを届けたい」と話している。

同会議は、観光地としての災害避難マニュアル作成や、観光客も参加できる避難訓練を実施するなど観光防災活動に力を入れている。新たな取り組みとして、地元商店主らでつくる「内宮エリア災害協力協議会」と共に、備蓄品になる伊勢らしい土産を開発しようと発案。津市の菓子製造会社「井村屋」などの協力で約2年前から開発を進めてきた。

伊勢招福ようかんには、井村屋が製造する約5年間の長期保存が可能なようかんを使用。パッケージは、二見夫婦岩やお木曳車、しめ縄飾りなど伊勢の文化をモチーフにしたイラストと紹介文をデザインした。1個60グラムが5個セットで680円。内宮前おはらい町の勢乃國屋や白鷹三宅商店など5店舗で先月から販売を開始。また、同会議の災害備蓄として200セットを備えた。

31日に市役所で、前田会長らが鈴木健一市長に取り組みを紹介し、市に40セットを寄贈した。前田会長は「小分けができ、カバンなどに携帯できる。伊勢らしさを添えて、もしもの時に役立ててもらえるよう願っている」と話した。