松阪 北海道命名 武四郎誕生地、25日公開 在りし日の姿に 三重

【25日から公開する「松浦武四郎誕生地」=松阪市小野江町で】

【松阪】松阪市は2日、修理が完了した同市小野江町の市指定史跡「松浦武四郎誕生地」の報道機関向け内覧会を開いた。生誕200年に合わせ、約2億6千万円かけて整備し、北海道の名付け親として知られる同市出身の探検家の「旅の原点」とアピールしている。「武四郎まつり」を開く25日から公開する。

武四郎は1818年、農村に住む武士「郷士」の家に生まれた。紀州藩の飛び地で参宮街道沿い。16歳で家出。いったん江戸から帰らされた後、全国を巡り、6回の蝦夷地探査後は明治政府の開拓判官に就き、東京・神田で1888年に亡くなった。

誕生地には主屋や客をもてなす離れのほか、武四郎の資料を保管してきた土蔵や納屋が並ぶ。昭和37年に旧三雲村が史跡に指定し、現在は市が所有。

主屋と離れは半解体し、土台や屋根、柱、壁を直した。主屋は約110平方メートル、離れは約60平方メートルでいずれも平屋。井戸とかまど、風呂があった場所に昭和期に増築した2階建ては撤去し、しっくいでかまどを復元した。土蔵と納屋は耐震補強を施し、来訪者向けトイレ棟を新設した。庭には武四郎が「従五位開拓判官」と刻んでもらった石灯籠が立っている。

松浦武四郎記念館の山本命主任学芸員は「武四郎が生きた時代の建物に戻した。武四郎が育った環境を体感できる。江戸時代の生活を見てほしい」と呼び掛けた。

誕生地は記念館の近く。入館料百円。18歳以下無料。離れは貸し切りで使用できる。

北海道からの訪問客も多い。今年は北海道命名150年に当たり、道では150年記念事業を繰り広げている。