三重県教委 児童の半数「ケータイ」所有 フィルタリングは6割 小4―6と中高生調査

三重県教委は31日、県内の児童と生徒を対象に実施した携帯電話に関する調査結果を公表した。スマートフォンを含む「ケータイ」を所有している小学生は、高学年で半数を超えた。うち半数以上が「小学3年までに持ち始めた」と回答。「ケータイ」が低年齢化する状況が浮き彫りとなった。一方、県の調査ではスマートフォンから有害なサイトを遮断する「フィルタリング」の利用率が6割程度にとどまっている。県は「トラブルに巻き込まれないよう、インターネットに潜む危険性を周知したい」としている。

調査は3年ぶり。昨年10―11月に掛けて、公立の小中学校と県立高校を対象に実施した。県内29市町で小中学校と高校を1校ずつ抽出し、4―6年の小学生と全学年の中高生に所有の有無や使用状況などを質問。1万1399人の回答を得た。

調査結果によると、ケータイを所有している小学生は50・3%で、前回の調査から10・4ポイント増加。所有する小学生のうち、56・9%が「小学3年までに持ち始めた」と回答した。中学生は12・3ポイント増の73・2%、高校生は0・1ポイント増の99・2%だった。

使用時間も増加。1日に2時間以上にわたって使用する割合は、小学生が10・7ポイント増の24・9%、中学生が2・7ポイント増の48・4%、高校生が5・1ポイント増の74・1%と、いずれも前回の調査を上回った。小学生の約4割が通信アプリの「LINE(ライン)」を利用していた。

県教委は「ケータイを持ち始める時期が低年齢化している。小中学生の所持率は今後も上昇すると考えられる」と指摘。インターネットの危険性を示す資料を年度内にも各学校に配布するほか、保護者向けの「ネット啓発講座」を引き続き実施する。

一方、県は青少年健全育成条例を平成27年に改正し、18歳未満の契約にフィルタリングの利用を義務付けているが、昨年10月の16日間で携帯電話の販売店を対象に実施した調査では、フィルタリングを利用する18歳未満は65・6%にとどまった。

27年の調査開始から毎年3ポイントほど増加しているが、利用しない理由の多くが「保護者が利用を監督するため」。契約後にフィルタリングを解除するケースもあるという。フィルタリングを利用すると、一部の会員制交流サイト(SNS)が利用できなくなるためとみられる。

県子ども・家庭局は「インターネットが身近になるほど、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなる。フィルタリングの利用率は依然として低い状況。販売店への立ち入りやチラシの配布などを通じて、フィルタリングの重要性を訴えたい」としている。