紀宝町長に西田氏4選 新人平野氏破る 投票率64・06% 三重

【当選を喜ぶ西田氏(右)=紀宝町神内の選挙事務所で】

【南牟婁郡】任期満了(2月4日)に伴う三重県の紀宝町長選は28日、投開票され、現職の西田健氏(69)=鵜殿=が、新人で前町議の平野美津子氏(70)=同=を破り、4選を果たした。午後10時現在、開票作業が続いている。開票率は84・24%。

西田氏は午後10時ごろ、同町神内の選挙事務所で当選確実の一報を聞くと集まった支持者らと握手をして当選を喜び、「皆さまに温かい力を頂き、当選させてもらった。本当にありがとうございました」と述べた。また、「町の未来の架け橋となる新宮紀宝道路の早期完成に向けて頑張っていきたい」と述べた。

当日有権者数は9450人(男4371人、女5079人)。投票率は64・06%。

■「新宮紀宝道路」現ルート支持
現職西田健氏と前町議平野美津子氏の一騎打ちとなった紀宝町長選は、西田氏が4選を果たした。旧鵜殿村と合わせると通算5期にわたる安定した町政運営と実績が評価されたといえる。

両氏の意見が分かれ、争点の一つとなったのが三重、和歌山両県を結ぶ自動車専用道路「新宮紀宝道路」のルート。平野氏は鵜殿の住民グループ「新宮紀宝道路の路線変更を求める会」の共同代表を務めており、「住民の声を聞き、町にとって一番よいルートに変更する」と訴えていたが、及ばなかった。

一方、西田氏は「ルートを変えることは道路は町に要らないということ」などと述べ、国交省が発表した現ルートを変えない方針を示しており、多くの住民に支持されたようだ。

ただ、現在も住民からルート変更を求める声が上がっており、用地取得や道路建設への理解など、今後さらに住民への丁寧な説明が求められる。いつ起こるか分からない災害に備えるため、道路の早期完成に向けて手腕が問われそうだ。