文化財、災害から守れ 鈴鹿市考古博物館で消防訓練 三重

【水消火器を使った初期消火訓練をする参加者ら=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】「文化財防火デー」の26日、三重県鈴鹿市国分町の同市考古博物館(豊田正人館長)で消防訓練があり、貴重な考古資料や来館者を火災や災害から守るための自主防災体制確立を図った。地元住民や消防と連携した訓練は初めて。

訓練は「同館近隣の山林で火災が発生。燃え移る危険性がある」との想定で実施。同館職員14人が通報班や来館者誘導班、文化財搬出班など役割分担し、来館者役の地元住民12人と古墳時代の埴輪2点を館外へ避難させたほか、水消火器を使った初期消火訓練などをした。

約5分で全員が館外へ避難。豊田館長は「来館者を守るとともに歴史的な遺物を守ることも大切。訓練で学んだことをしっかり覚えて万が一に備えたい」と話し、同署の杉本光芳統括指揮監は「災害時に必ず全員がいるとは限らない。自分の担当以外の役割もこなせるようにすることが大事」と講評した。

国分町自治会長の桐生悦夫さん(60)は「地区内には伊勢国分寺の遺構などがあり、歴史と文化のある町という意識が根付いている。自治会として訓練参加は初めてだが、防災に向け積極的に取り組んでいきたい」と話していた。