津 火災から国宝守れ 高田本山専修寺で訓練 三重

【御影堂に向け放水する消防隊員=津市一身田町の高田本山専修寺で】

【津】文化財保護デーに合わせた防火訓練が26日、昨年建造物として三重県内で初めて国宝の指定を受けた津市一身田町の高田本山専修寺であった。同寺の僧侶や地域住民ら約140人が参加し、万一の火災に備えた。

文化財保護デーは昭和24年に法隆寺金堂から出火し壁画が失われたことから制定。同寺では毎年この日に合わせて訓練をしており、津市北、同中消防署が協力している。

訓練は震度6強の地震で御影堂のろうそくが倒れて出火した想定で実施。僧侶らが重要文化財に見立てた箱を堂内から運び出し、地域住民らがバケツリレーで初期消火に当たった。はしご車など消防車両6台が出て一斉に放水した。

安藤光淵宗務総長は「本山には火災で全焼した歴史が2度あり、御影堂は350年火災に遭わずここまできた。皆で防災意識を高め一身田地区の皆さんと力を合わせ大切に守っていきたい」、櫻井善信北消防署長は「木造の建物は火災には脆弱(ぜいじゃく)。毎年訓練することでいざという時確実な行動が取れる」とそれぞれ述べた。