伊勢市 台風21号時の対応検証 市長、職員ら100人 情報収集、共有に課題 三重

【台風21号の災害対応記録(仮称)に盛り込む内容を話し合う市職員ら=伊勢市楠部町で】

【伊勢】三重県伊勢市は25日、同市楠部町の防災センターで昨年10月の台風21号の振り返りを実施した。鈴木健一市長や職員約百人が参加。現場の状況が把握できず、対応が後手に回ったため、職員からは情報の収集や共有方法の改善を求める意見が相次いだ。市は本年度中に課題や改善策などをまとめた災害対応記録(仮称)を作成する。

職員は災害対策本部に設置する11のチームごとに分かれ、当時の対応を検証した。市内の至る所で道路が冠水し、状況把握が困難だったことから、災対本部の運営方針を決める企画チームの職員は「情報が少なく、対応に困った」と語った。市民から通行可能な道路の問い合わせを受けても答えられなかったという。

「他チームが何をしているのか分からず、協力するのが難しかった」「課長級での情報共有を図る会議があった方が良い」など、チーム間の連携の不備を指摘する声もあった。このほか、衆院選の投開票と重なったため「選挙と災害対応のどちらを優先するのかが分からず、対応が後手に回った」という意見も出た。

鈴木市長は「職員の率直な意見が聞けて良かった。チーム体制の見直しや、防災訓練にチーム間の連携を課題として盛り込むことなどを検討したい」と話した。

市はチームごとに意見を集約し、災害対応記録を作成する方針。PDFなどの電子データで作り、誰でもダウンロードできる仕組みを検討している。