医療法違反、起訴内容認める 無資格で医療行為 介護施設経営の男初公判 三重

医師免許を持たずに採血などの医療行為をしたなどとして、医師法違反(医師でない者の医業禁止)と詐欺の罪に問われた、三重県松阪市嬉野中川新町、介護福祉サービス「nagomi(なごみ)」経営川染智騎被告(37)の初公判が24日、津地裁(平手一男裁判官)であり、川染被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、「施設で勤務する看護師からやり方を教えてもらい、平成27年1月ごろから看護師不在のときに採血等の医療行為をするようになった」と指摘。新規入居者や3カ月に1度の定期検査対象者への採血のほか、点滴、カテーテルの交換、壊死部分の切除などの医療行為をしていたとし、28年1月に県の調査、指導を受けた後も止めることなく継続していたとした。

また入居者を被保険者とする保険契約を結び、入居者が施設を損壊させた場合には、父親の代から関係のあった施工業者に虚偽の請求書を作成させる手口で保険金を水増し請求し、運転資金に充てる詐欺行為を繰り返していたとした。

起訴状などによると、川染被告は29年7月18日、医師免許を持たずに、経営する津市一志町片野の高齢者介護施設で、入居者の70代女性の床ずれによる壊死部分を切除したほか、同9月19―10月6日には70―80代男女3人の採血をした。また27年10月には、物入れ扉の修理代金に係る保険金を詐取しようと、修理代金約10万円を約42万円に水増しした虚偽の請求書を作成し、損害保険会社から現金をだまし取ったとしている。