
【伊勢】プロ・アマの木彫師や根付師でつくる「伊勢志摩木彫会」の作品展が24日、三重県伊勢市黒瀬町の市生涯学習センターいせトピアで始まった。28日まで。
伊勢市近郊を中心に30―80代の22人が、木彫りと根付の作品計65点を展示した。
木彫りは、軍鶏や馬、トラなどを彫り上げた力強い作品がそろう。伊勢玩具の元職人で同会最高齢の早田孜さん(87)の特集コーナーでは、体長50センチほどの竜や神楽面など15点が出展され、熟練の技を紹介している。
根付は、干支などを題材にした緻密で伝統的な作品のほか、ハムスターやゴリラなどをモチーフにした現代的な作品も並ぶ。
酒徳泰男会長(69)は「伝統の技を守りながら、新しい表現に挑戦している。木彫の魅力を若い世代にも広めたい」と話していた。