明和町 坂本古墳群を史跡公園に 全国最後の前方後方墳 三重

【墳丘を復元した前方後方墳の坂本1号墳=明和町坂本で】

【多気郡】三重県明和町は20日、史跡公園に整備した同町坂本の県指定史跡「坂本古墳群」でオープン記念報告会を開いた。

150基以上ある大古墳群だったが、開墾で壊され、7世紀に造ったとみられる前方後方墳の1号墳とそばの6基だけが残る。有力者の墓とみられる1号墳は全国で最後の前方後方墳。約1キロ南に斎宮ができた。

平成7年から発掘調査が始まり、周囲に溝が巡る全長約31メートルの1号墳から金銅装頭椎大刀(かぶつちのたち)が県内で初めて見つかった。大刀は13年に、古墳群は16年にそれぞれ県史跡に指定された。

町は5373平方メートルを史跡公園に整備。一列に並ぶ1号墳と方墳2基は、元の古墳に約1メートルの盛り土をして墳丘を復元した。方墳や前方後円墳の3基はそのままの状態で保存。水田になっていた方墳は痕跡を表示している。

報告会には町民約70人が参加。同町斎宮跡・文化観光課の乾哲也さんが「1号墳は当時としては前時代的な昔の様式にこだわった古墳。葬られた人物は斎宮の成立に関与した可能性がある」と説明した。

明野台地の西端に当たる見晴らしの良い場所にある。1号墳の後方部から前方部を望むと正面に多気町の城山(128メートル)と大台町の浅間山(316メートル)の三角形が重なって見える。