伊勢市が入り込み客数推計 初の目標値を観光計画に 1人当たり消費額も盛る 三重

【伊勢】三重県伊勢市は18日の市議会産業建設委員協議会で、来年度から2021年度までの観光振興基本計画を報告した。伊勢神宮の参拝者数とは別に、市独自の観光入り込み客数の推計を設定し、初めて目標数値を計画に盛り込んだ。観光消費額の調査などに生かし、観光産業が市に与える影響を探る。

市はこれまで、伊勢神宮の参拝統計を観光客数として発表。ただ、参拝者には市民も含まれており、外宮と内宮を参拝した人はダブルカウントされている。平成25年の参拝者は過去最高の約1420万人に達したが、両宮の重複者を除くと938万人。市外からの参拝者は外宮が87・4%、内宮が98・7%だった。

観光統計の指標を充実させようと、市は26年から独自の観光入り込み客数を推計。市内4カ所で年4回、計1600人に観光アンケートを実施し、入り込み客数を割り出している。また、市は観光入り込み客数から試算した1人当りの観光消費額の見込みも計画に盛り込んだ。

推計によると、28年の入り込み客数は601万人で日帰り客1人当りの観光消費額は約2万8千円。市は2021年までに、入り込み客数を625万人、1人当りの観光消費額を2万9千円まで上げることを目指している。

担当者は「伊勢を訪れる人の中には、神宮を参拝しない人もいる。より実態に近い数字を把握し、伊勢の発展に生かしたい」と話した。