津市大門のアーケード 5月に撤去先送り 解体前の電気工事進まず 三重

【撤去される予定のアーケード=津市大門で】

三重県津市の大門大通り商店街振興組合が商店街のアーケードを5月に撤去する意向を固めたことが16日、分かった。老朽化したアーケードを本年度中に解体する予定だったが、電気工事が済んでいないため先送りする見通し。早ければ今月の理事会で決定する。

アーケードは昭和39年に国の補助金などを活用して建造し、商店街の象徴だった。鉄骨造りで南北240メートル、東西90メートルの長さ。老朽化が進み、耐震基準を満たさないため、組合は平成27年5月の総会で、29年度中にアーケードを解体すると決めた。

組合によると、アーケードから電気を引く店舗があるため、解体前に電線の接続を変更させる必要があったが、電気工事の発注が進んでいないという。組合幹部らは夏季イベントや台風シーズンの前に解体を終わらせるため、5月までに撤去したい考えだ。

ただ、アーケードの解体費を捻出できるかは依然不透明だ。組合は費用の一部を市の補助金で賄う考えで、市に助成を要望する予定。仮に市が助成する予算案を組んだとしても、今月の市議選で議会の顔ぶれが変わるため、市議会で可決される算段はついていない。

また、アーケード撤去後の道路の扱いも決まっていない。道路は商店街が所有し、維持管理の責任は市が負っているが、撤去後は市に移譲する方向で検討が進む。現在は車両の通行はできないが、組合の中では通行可能な道路に変える案も浮上している。