「皆で見られ良かった」 昭和の名作映画鑑賞 松阪で上映会 三重

【上映作品について解説する藤田氏=松阪市中万町の中万町公会堂で】

【松阪】邦画の名作を上映する会が16日、三重県松阪市中万町の中万町公会堂であり、地域住民ら約50人が溝口健二監督の「祇園囃子」(昭和28年、81分)を鑑賞した。

名画を楽しんでもらおうと市民団体「三重映画フェスティバル実行委員会」(田中忍会長)が年3、4回開催する岡三加藤文化振興財団の助成事業。同所で活動する「中万のぞみ会」(山上勝子代表)が開くお年寄り対象の集いに合わせ、近隣に呼び掛けた。

作品は京都を舞台に祇園の芸妓の下で母を亡くした少女が舞妓修業をする物語。映画に先立ち、同団体実行委員で伊勢新聞に「シネマ近見」を連載する藤田明氏(84)=津市=が「ワンカットワンシーンが溝口の特徴。この映画は京都の情緒が素晴らしい」と解説した。

上映後は「懐かしい」「皆で見られて良かった」などの感想が聞かれた。山上代表(73)は「普段映画館に行くことはないのでいい機会になった」と話していた。