伊賀の土地賃借問題 市幹部を初聴取 きょう百条委 三重

三重県の伊賀市が近鉄伊賀神戸駅付近でバスの待機スペースとして借りている土地の賃料が「高い」との指摘を受けている問題で、調査に当たる市議会の百条委員会(岩田佐俊委員長、8人)は16日、初の聴取に着手する。「第一弾」となる調査の主眼は「契約を主導したのは誰か」。大森秀俊副市長ら6人の幹部職員を1人ずつ委員会室に呼び、契約にどう関与したかを尋ねる方針だ。「伊賀の森友問題」として世間を騒がせた疑惑の解明の糸口をつかめるかが注目される。

問題の賃借は昨年1月から始まった。約3千平方メートルの土地を月額約36万円で借りているが、バスの利用は1日当たり数台程度。中岡久徳市議の親族が役員の会社が土地を所有したこともあり、市議会からは中岡氏による働きかけを疑う声も上がる。

市議会の総務常任委は昨年9月から契約の経緯などを調べてきたが、「交渉の記憶がない」とする市側の説明に「伊賀の森友問題だ」と反発。市議会は先月21日の本会議で、問題を詳細に調査するため、調査に強制力を持たせる百条委の設置を決めた。

今月5日に開かれた百条委の初会合では、調査の日程や聴取の対象者について協議。手始めに、大森副市長や関係部署の幹部らを招致することを決めた。16日の聴取では、職員らに契約への関与や中岡氏とのやりとりがあったかなどを質問するとみられる。

一方、16日は正当な理由がない出席拒否や虚偽の発言に罰則が科せられる「証人」としてでなく、あくまで「参考人」としての招致。百条委は16日の聴取を踏まえて質問の内容や対象者を絞り込み、今後の調査で予定する「証人喚問」に備えたい考えだ。

ただ、当日は「職員らが口裏を合わせるないように」と、1人ずつ委員会室に呼んで質問する予定。その間、ほかの職員は別室で待機させる。「証人喚問さながらの聴取」(委員)となる見通しだ。当局側に質問内容は伝えられていない。聴取は公開の見通し。

委員の1人は取材に「総務常任委では答弁が不明確だったり、答弁の内容が当初から変わったりしていた職員もいる。何か知っているのなら知っている、知らないのなら知らないとはっきり言わせることで、証人喚問の参考にしたい」と話した。