保護者に県内就職先紹介 越境入学問題で4県立高の教諭

 保護者の三重県内居住を義務付ける県教委の規則に反し、少なくとも5つの高校で49人の生徒が越境入学した問題で、うち4校の教諭らが入学を希望する中学生の保護者に県内の就職先を紹介していたことが28日、県教委への取材で分かった。

 県教委などによると、県内の就職先を紹介していたのは四日市中央工業(四日市市)、四日市工業(同市)、菰野(菰野町)、いなべ総合学園(いなべ市)―の4校。運動部顧問の教諭らが保護者の相談を受け、知り合いの会社を紹介するなどしていた。

 県教委は各高校にスポーツで実績のある中学生らに入部を勧誘しないよう通知している。県教委は今回の紹介について「すぐさま勧誘に当たるとは言えない」と説明。紹介の件数や教諭の特定は「5月中に実施する調査に加えるかを検討する」としている。

 また、県教委は県内に転居する保護者に対し、就業証明書などの提出を義務付けている。今回の紹介で保護者が就業証明書を発行した会社で実際に勤務しているかについて、県教委は「個々の事案を詳細に把握していないため、分からない」としている。