国内初、女性自衛官が戦闘用ヘリ搭乗 陸自明野駐屯地

 防衛省が進める女性自衛官の配置制限の見直しを受け、陸上自衛隊明野駐屯地(伊勢市小俣町明野)の航空学校に所属する幹部自衛官の女性操縦士が、国内初となる戦闘用ヘリコプターの搭乗訓練に励んでいる。同校は27日、基地内で報道陣に訓練内容を公開した。

 女性は同校教育支援飛行隊の航空操縦士・半浴(はんさこ)仁美三等陸佐(41)。平成6年4月、陸自に入隊し、12年10月から操縦士を務めている。東北方面航空隊(仙台市)などを経て、26年8月から明野駐屯地の航空学校に所属。これまで、物資や人員の輸送を担う多用途ヘリ「UH1」に乗り、災害現場にも出動した。総フライト時間は約2003時間という。

 同駐屯地によると、女性自衛官の配置制限は近接戦闘時の効率性などを考慮して設けられていたが、防衛省は女性自衛官の活躍の場を広げる取り組みとして、段階的に解除している。昨年3月、陸自の対戦車ヘリコプター隊飛行班の配置制限がなくなり、半浴さんが搭乗を志願した。

 訓練で使用しているのは、同校が保有する対戦車ヘリで通称「コブラ」と呼ばれる「AH―1S」。ミサイルやロケットランチャーなどを装備できる。

 この日、半浴さんはコブラの初飛行に臨んだ。搭乗前の約1時間、機内外に異常がないかを確認。無線機や計器、ローターに異常がないかのチェック、燃料漏れしていないかなどに気を配っていた。その後、教官共に基地内上空を小1時間飛行。今後は7月14日の卒業式まで、約37時間の飛行訓練などを実施する。射撃訓練も行うという。

 訓練後、半浴さんは「闘争心と冷静な判断力、探求心を持ち、与えられた任務を遂行したい」と抱負を語った。卒業後は同校の教育支援飛行隊で勤務する予定。幹部自衛官が戦術を学ぶ際、戦闘用ヘリの飛行実演などを披露する。