中井洽氏が死去 74歳、元国家公安委員長

 三重県選出の元衆院議員で国家公安委員長などを務めた中井洽(なかい・ひろし)氏が22日午後11時16分、胃がんのため東京都内の病院で死去した。74歳。故人の遺志により、葬儀・告別式は家族のみで行う。喪主は長男公一(こういち)氏。

 昭和51年12月の衆院選旧三重1区に旧民社党から立候補し、34歳で初当選した。以降、11期にわたって衆院議員を務めた。平成6年に羽田内閣で法務大臣として初入閣した後、新進党の結成に参画。旧自由党を経て旧民主党に合流した。

 平成15年には民主党の副代表に就任。民主党政権時代は、鳩山連立内閣と菅連立内閣で国家公安委員長や拉致問題担当相、内閣府特命担当相(防災)などを務めた。平成22年10月からは、約2年間にわたって衆院予算委員長にも就任していた。

 平成24年10月に国会内で記者会見し「70歳を契機に引退するのが自分にとってふさわしいと考えた」と述べ、政界引退を表明。同年の衆院選から立候補していなかった。中国吉林省出身。父は県出身の衆院議員、故中井徳次郎氏。慶応大経済学部卒。

 鈴木英敬知事は24日のぶら下がり会見で、昨年2月に開かれた大阪県人会の顧問会議で中井氏と会ったのが最後だったとし、「川上ダムに関連して伊賀の歴史を教えていただいたことが印象に残っている。明るさと厳しさの両方を持ち合わせた方だった」と哀悼の意を述べた。