-得意の絵で望み形に 起業独立の相談会も-「エクサソリューションズ」社長 西村力也さん

【「利他の精神で、企業や個人事業者を応援していきたい」と話す西村さん=津市栄町で】

 平成28年、勤務していた津市羽所町のホームページ(HP)制作会社「エクサソリューションズ」の創業者から経営を引き継いだ。現在は、同市栄町に移転して社員5人と共に、中小企業や個人事業主に売り上げ向上のためのHP制作とセミナー開催で、北中勢を中心に顧客を増やしている。

 松阪市で2人兄弟の長男として生まれた。保育園のころから絵を描くのが好きで、絵画クラブに通い始めた。小学生になってからは絵画コンクールや写生大会でいつも学年1位に選ばれていた。

 嬉野中学から県立久居高校に進学。入学祝いに、両親から当時はまだ高価だったパソコンを買ってもらった。数年でパソコンを駆使してイラストを描いたり、文字の形をデザインしたり、チラシやHPを作ったりと自在に使いこなせるようになった。

 高3の時に公開していたHPの文字デザイン画が専門誌に掲載され、それを目にしたプロのグラフィックデザイナーとの交流が始まった。将来はグラフィックデザイナーを目指そうと、東京デザイナー学院名古屋校に進学。広告をデザインするメディアデザイン学科で2年間学んだ。

 卒業後は、シルクスクリーン印刷機を使って自身のオリジナルデザインTシャツを制作し、町の衣料品店や古着屋などで委託販売事業を始めた。そんな時、HP制作会社の面接を受けアルバイトとして採用された。

 初仕事だった高田短大のHP制作を、先輩らの手助けもあって予定より短期間で完成させた。次いで県庁や県内4社のケーブルテレビ局、亀山市などのHP制作を担当した。2年後には正社員となり、県庁を任されるようになった。

 平成28年、社長から経営を引き継いだ。これまでの口コミだけでなく、社員と共に積極的に異業種の人々と交流することで見識を深め、人脈の広がりから顧客を増やしてきた。モットーは、顧客の要望をしっかりと理解し、その思いを形にするとともにプラスαを提案すること。

 伊勢市のおかげ横丁や町並みを設計した1級建築士事務所のHPは、自然と調和する和風建築の魅力を大胆な全画面スライドショーで表現した。「コンセプトが伝わり、受注につながった」と喜ばれ、「うちもこんなHPを作ってほしい」「リニューアルしたい」などの依頼が増えている。

 妻敏子さん(37)と愛猫の小判とチビ2匹の生活。やんちゃなチビがおとなしい小判にちょっかいを出し、けんかになる度に2人で仲裁に入る。「子どものようにかわいい。家庭が最高のリフレッシュの場です」と目を細める。

 将来、起業を目指す人や独立を考えている人を対象にしたセミナーや対話形式の相談会も今年から開始した。「HP制作をはじめ、さまざまなIT(情報技術)を活用してお客さまが展開する事業とサービスの周知、販売促進の手助けを利他の精神で応援していきたい」と語った。 

略歴: 昭和55年松阪市で生まれる。平成12年東京デザイナー学院名古屋校卒業。同14年「エクサソリューションズ」入社。同28年「エクサソリューションズ」社長に就任。