-働きたい女性を支援 企業ニーズに合う人材紹介- 「ビジネスウーマン」社長 磯部安奈さん

【「主体性を持って、自分らしく生きられる女性を支援し、笑顔の輪を広げていきたい」と語る磯部さん=四日市市鵜の森で】

 「キャリアを通じて輝き続ける女性の支援」―をコンセプトに、昨年5月、四日市市鵜の森の太平洋鵜の森ビル4階で、女性に特化した人材紹介事業所「ビジネスウーマン」を創業した。企業のニーズと求職者の要望を把握し、マッチングを図りながら女性の就労を支援している。

 事務職や営業職、情報処理・通信技術職、海外人材など、企業の依頼を受けて採用につなげ、起業から1年足らずだが実績を上げている。「素晴らしい人材を紹介してくれた」「条件にぴったりの職場で働けるようになった」など、喜びの声がやりがいになっている。

 鈴鹿市で自営業の両親の下、3人きょうだいの長女として生まれた。母が大好きだった宝塚のトップスターにちなんで「安奈(あんな)」と名付けられたが、小学時代は、当時珍しかった名前をクラスでからかわれ続け、名前が大きなコンプレックスだったという。

 中学の3年間は軟式テニスに打ち込み、高校卒業後は市内のゴルフ倶楽部のスタッフとして働き始めた。3年後、結婚を機に退社し、一人娘の子育ての傍らパート勤めをするようになった。幼少期の娘は体が弱く、たびたび熱を出しては幼稚園や小学校から連絡を受け、仕事を早退して迎えに行くなど、子育て中の女性の働きづらさを実感した。

 少しずつ体が丈夫になってきた娘の中学校入学をきっかけに、人材派遣会社の正社員として働くようになった。専門的な技術や知識を持つ自社人材を、企業などの求めに応じて派遣する業務に携わるようになった。仕事を通して自身の可能性を広げ、家事と仕事を両立させる時間のやりくりに充実感を感じた。

 乳がん患者を支援する会の女性会長やエステシャンとして起業した女性らとの交流から、病後や育児などさまざまな事情の中でも女性が働きやすい職場を見つけるサポートができるのではと、起業を模索し始めた。その頃、起業家らにオフィスを提供する「ディースタート四日市」のオープンを知り、独立を決意した。

 子育て中の働きづらさの実体験と約8年間の人材派遣業でのキャリアを生かし、女性のための人材紹介事業所を創業した。出産・育児、通院などで職場を失った女性の復帰、シングルマザーの就労支援、海外の人材紹介事業所と連携して受け入れ体制を整えるなど、働きたい女性と企業をむすび、採用後には双方へのアフターフォローにも力を注いでいる。

 娘は名古屋の大学で建築士を志して学んでおり、愛犬ココ(トイプードル、8歳)との暮らしになった。ココが娘のいない寂しさを癒やし、元気にしてくれる。

 人材育成会社との連携で、即戦力となる人材を紹介できる体制も整備した。「主体性を持って自分らしく生きられる女性を支援し、笑顔の輪を広げていきたい」と目を輝かせた。

略歴: 昭和51年生まれ。平成7年ゴルフ倶楽部入社。同24年人材派遣会社入社。同30年株式会社ビジネスウーマン創業、社長に就任。同年有料職業紹介事業所許可証取得。同年四日市商工会議所入会。