『三重県民に愛され55年、自社ノウハウを活かした市場形成』 第5回 三重化学工業株式会社 代表取締役社長 山川覚氏

社長写真
【作業用手袋『ミエローブ』を持つ代表取締役社長 山川覚氏=松阪市大口町】

圧倒的な市場占有率

  「作業用手袋・食品包材業界などのニッチ市場で圧倒的な占有率を誇ることが当社の強み」と語るのは、三重化学工業株式会社 代表取締役社長の山川覚氏。

  松阪市大口町に社屋を構える同社は昭和31年11月、旧久居市に化学洗剤・タール石鹸製造会社として設立され、今年で創業55周年を迎える。

  昭和32年当時、同社の主力商品となった家庭用洗濯糊の伸張をかわきりに、保冷剤・氷枕、作業用手袋、医療・介護用の保温パックなど数々のヒット商品を世に送り出した。

  中でも昭和45年に開発された作業用手袋『ミエローブ』は、今でも同社の売上の約50%を占める大きな柱の一つとなっている。

  また、同社の保冷剤は三重県内での普及率は高く、県民にとっても馴染深い商品となっている。

ノウハウを活かした市場の形成

  三重化学工業と三重県中央農業改良普及センターで共同開発した“果実カラーチャート付き手袋(柿用・みかん用)”を市場へ投入。

  素人でも手袋に印字された複数の色彩で極早・早生などの判別が容易に出来る作業用手袋だ。

  同商品の活用は収穫時間ロスの減少、測色の作業効率向上が期待されている。

  作業用手袋のノウハウを活かした好例といえるだろう。

  三重化学工業では、ニッチ市場で圧倒的な市場占有率を誇る商品を複数保有していることが、社の強みとなり、特性となっていることは間違いない。

  しかし、現状に胡坐をかくことなく、市場開拓を続ける。

  「次世代を担う人材が育ち、会社が70年、80年、100年と継続するには新製品創出による市場形成が何よりも重要。

  弊社では、自社の技術を活用しながら、新分野への進出を常とし、緩やかな右肩上がりの成長を実現させております」と山川氏は話す。

良品は社内から

  社員を喜ばせ、やりがいを持たせる。

  そして、達成感をどのように与えるかを考えた上で、ボトムアップによる社全体のレベルアップに取り組む。

  三重化学工業では、経営の継承、次世代を担う社員の育成に力を入れた人材育成をメインテーマに掲げ、中堅管理職と若手社員を対象にした積極的なセミナーや研修への参加を呼びかけている。

  「社内が不平・不満ばかりでは、不良品やクレームが頻発しプラスには働きません。私は、常日ごろ必ず現場を回り、社員一人一人への声がけを行った上で、現場の意見を吸い上げます。

  即ち、ES(社員満足度)を重視することにより、CS(顧客満足度)を高めていきたいと考るからです。そして、社員が楽しく健康に働いてくれることが一番の幸せです」と山川氏は笑顔を見せた。

   <平成23年3月1日(火)更新>
  

企業プロフィール

企業名:三重化学工業株式会社

本社所在地:松阪市大口町262番地

資本金:2,300万円

設立:昭和31年11月

従業員数:45名

事業内容:塩化ビニール製作業用手袋、保冷剤・氷枕・保温剤(温湿布用)、作業保護用品



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