花と織物で癒したい − 森豊美さん


【「毎日がすごく楽しい」と話す森代表=鈴鹿市住吉の生活彩花こころで】

 「好きな花と織物に囲まれて、毎日がすごく楽しい」と生き生きした表情で、目を輝かせる。
 両親の影響を受け、子どものころから花が好きで、23歳の時にフラワーデザイナーの資格を取った。その後、結婚や育児を経て、アートフラワーの専門店が身近になかったことから、自身で開業を決意。42歳の時だった。
 シェニール織り(再織り)の風合いや柔らかさなどに魅了され、織物インストラクターの資格を取得したのは2年前。現在は店内で、手織り機を使った織物教室も開催している。「明るくて、華やかなところが好き。色を組み合わせていくのも楽しい」と花と織物の魅力について話す。「色がたくさんあると、気分も明るくなる。みんな普段、一生懸命頑張っているから、いろんな色で癒やされてほしい」
 好奇心旺盛な性格で、常に前向きな生き方が、充実した人生を彩ってきた。「自分は自分」と自分らしさを大切にしながら、自然体なところも魅力の一つ。「ものづくりを通じて、人の輪が広がっていくのが一番楽しい」と穏やかにほほ笑む。
 今月22―28日まで、津市の松菱百貨店で開催する実演販売イベントに、シェニール織りのバッグやポーチ、ハンカチなどの作品を出品するほか、会場での実演も予定している。

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