welcome  「なぜ伊勢新聞社が真珠新聞を発行するのか」

伊勢新聞社 代表取締役 小林千三




 トップ  代表者あいさつ  リンク集



 平成30年の年頭にあたり、皆様に新春のお慶びを申し上げますとともに、「真珠新聞」を発行させていただくこととなった経緯と趣旨をご説明申し上げます。
 一昨年、業界内外の皆様のご尽力で真珠振興法が成立し、真珠産業の国際競争力を高め、発展させようという機運の高まりが見られます。同年の伊勢志摩サミットでは、各国首脳の胸元を飾った真珠のラベルピンが注目を集め、産業の新たな可能性も示されました。

 私共は、三重県で明治11年創刊から140年に渡り新聞を発刊し続け、新聞作成について既存の資源を有するとともに、地域に根ざした情報を発信し続け、真珠関連記事も数多く取り上げてきました。

 三重は真珠産業を生み出し発展させた御木本幸吉翁の出身地で、今なお養殖真珠の主要産地でもあり、「三重の県紙」として真珠産業発展への貢献は使命です。

 また業界内の皆様にとって「真珠新聞」は、情報共有ツールとしていただけるのみならず、「第三者発刊の新聞」という形態により、業界外へのPR手段としていただくことも可能です。

 私共は、この仕事は我が国真珠産業の発展に資するとここに確信し、発行を決意しました。つきましては、趣旨ご理解の上、ぜひともご協力を賜れますようお願い申し上げます。

 蛇足ながら、世界中のあらゆる産業界には、専門新聞、業界紙というジャーナリズムの世界があります。そこで連綿と言い伝えられている業界の鉄則とは、「業界紙が衰亡していく業界は衰退していく」というものです。

 日経マイクロデバイスが休刊したのは、2010年1月号限りです。エレクトロニック・ジャーナル(電子ジャーナル)は、2015年3月号で廃刊。現在の日本では、紙媒体の半導体業界誌や業界新聞は消滅しています。これは、日本の半導体業界の衰退を明示しているのではないでしょうか。

 真珠業界は、養殖漁業の一画を占めるものです。公正・中立・科学的論拠に基づく紙面を提供することをお約束します。


戻る