伊勢参宮を菓子で表現 お伊勢さん菓子博きょう開幕 シンボル展示を披露

【江戸時代の伊勢参宮のにぎわいを表現したシンボル展示の巨大工芸菓子=伊勢市朝熊町で】

【江戸時代の伊勢参宮のにぎわいを表現したシンボル展示の巨大工芸菓子=伊勢市朝熊町で】

【伊勢】二十一日に開幕する国内最大の菓子の祭典「第二十七回全国菓子大博覧会・三重」(お伊勢さん菓子博2017)を前に二十日、会場となる県営サンアリーナ(伊勢市朝熊町)一帯で関係者や市民らを招いた内覧会があり、約四千百人が訪れた。江戸時代のお伊勢参りのにぎわいを菓子で表現したシンボル展示「伊勢参宮 宮川の渡し」が初披露され、来場者は匠(たくみ)の技に感心していた。

 シンボル展示の巨大工芸菓子(幅十メートル、奥行き五・五メートル)は、メインアリーナ内にある「お菓子のテーマ館」で展示。県内の菓子職人百十人が約一年前から作業を進め、今月十二日に完成した。江戸時代後期の浮世絵師・歌川広重(一七九七―一八五八年)の作品をモチーフにしている。

 巨大工芸菓子には、砂糖やもち米などが約十二トン使われ、名勝・夫婦岩や宇治橋、十万本の松葉、鳥居、茶屋などが表現されている。また、参宮客を表した十―三十センチの菓子人形を二百五十体用意。小舟に乗って宮川を下る様子などが精緻に作り込まれている。来場者はスマートフォンで写真を撮るなどし、出来栄えに感心していた。

 製作責任者で県菓子工業組合青年部長の早川賢さん(45)は「平面に描かれた浮世絵を遠近法で立体的に表現した。想像以上の作品。三重の職人の力を見ていただきたい」と話している。照明の色を青、黄、ピンクと定期的に変えることで、見るたびに作品の印象が変わるよう工夫しているという。

 メインアリーナには「お菓子であい館」が設けられ、全国の菓子約二千五百点が並ぶ。全国を六ブロックに分け、各地の特産菓子を紹介。施設外には、全国から集まった約千八百点の菓子を販売する「全国お菓子夢の市」もある。

 サンアリーナの外に出ると、物販ブースやフードコートが並ぶ。この日は、開幕前にもかかわらず、地元の老舗和菓子会社・赤福(伊勢市)が菓子博限定で販売する「復刻版赤福」や紅白の赤福餅「祝盆」を買い求める多くの人の列ができていた。

 お伊勢さん菓子博は五月十四日まで。実行委員会は期間中の目標来場者数を六十万人とし、約百三十億円の経済効果を見込んでいる。入場料は大人二千円、六十五歳以上千六百円、中高生千四百円、小学生八百円。

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